高度感音難聴あるいは聾(ろう) Sensorineural hearing loss, deaf


 聴力検査で各周波数の平均値(4分法平均あるいは6分法平均など)が90dB以上の場合を高度難聴、ほとんどすべての周波数が測定範囲以上の場合を聾(ろう)といいます。 つまり高度難聴はほとんどきこえない状態、聾(ろう)はまったく聞こえない状態をいいます。 感音難聴というのは「伝音難聴」のところを参照していただければいいのですが、音の伝わる経路のうち、「アブミ骨」の「底板」から内耳そして神経・大脳皮質までの間にさしさわりがあって起こっている「難聴」をいいます。 「感音難聴」一般的には治すことが困難な病気です。 例外は「突発性難聴」です。 高度感音難聴あるいは聾(ろう)では補聴器をつけてもあまり効果はありません。

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人工内耳埋込術 Cochlear implant


 補聴器とまったく異なるもので、受信した「音」を補聴器のように増幅するのではなくて「電気信号」に置き換える装置です。 これを耳の後ろに埋め込んでその電極を内耳の「蝸牛」の螺旋状の管に埋め込んで直接内耳の「きこえの神経」を刺激します。 この手術は両耳がまったくきこえないか、ほとんどきこえない人がその対象になります。 人工内耳についてもっとくわしく知るには耳鼻咽喉科ホームページの文末「大阪大学医学部耳鼻咽喉科学教室」「九州大学医学部耳鼻咽喉科学教室」さらには「人工内耳友の会(かたつむり)」を訪れて「人工内耳」についての説明を参照してみて下さい。 

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顔面神経麻痺 Facial palsy


 顔の表情をつくる筋肉を動かす神経が顔面神経です。 この神経が言うことを聞かなくなった状態が顔面神経麻痺です。 よく顔面神経痛と言う人がいますがこれは間違いです。 顔の痛み三叉神経が受け持っています。 よくみられるのがベル麻痺という顔面神経麻痺でこれはその原因がよくわかっていません。 急に麻痺をおこしますが治療が早ければほとんど完全に治ります。 

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突発性難聴 Sudden deafness (Sudden sensorineural hearing loss)


 ある日突然どちらかの耳がまったくあるいはかなりの程度聞こえなくなる病気です。 耳鳴りめまいがいっしょにおこることもあります。 原因はわかっていませんがストレスとか疲労とかがこの病気の引き金になると言われています。 きこえの程度は高度難聴から中等度難聴あるいは軽度難聴とさまざまです。 この病気は手当が早ければ早いほどそして難聴の程度が軽いほど治りがいいようです。 めまいをともなう場合は少し治りがわるいようです。 治療は安静入院が一番です。 そしてステロイドの点滴注射を毎日おこないます。 大阪労災病院では「高気圧酸素療法」といって空気を2気圧に加圧した部屋に入って酸素吸入をする治療などもおこないます。 さらには「デフィブラーゼ療法」といって血を固まらせる作用のひとつを受け持つフィブリノーゲンを減少させることにより血流を良くする治療法も行うことがあります。 

 耳の聞こえが悪くなってから少なくとも2週間以内、できれば1週間以内、とにかく一日でも早くに上記の治療を開始する必要があります。 発症から治療開始までの時期が遅れると治療の効果が悪くなっていきます。 発症から一ヶ月以上経過したものでは、治療効果は望めません。

 また「高気圧酸素療法」は、あくまで補助療法です。 メインはステロイド療法デフィブラーゼ療法です。

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